横浜市　　事務所と腕利き大工さん達

今回は横浜市保土ヶ谷区の一級建築士の長谷河学さんNoho Kai 建築事務所と横浜市の実際の現場での管理におじゃまいたしました。

自宅兼事務所の作業場は以前吹き抜けだった玄関の上をリフォームして作られたそうです。

玄関から二階へ階段を上がりきる途中に作業場があります。二階廊下より少し低くなっている分、独立した感覚のスペースになっていて落ち着いて作業できますね。

第一印象はアメリカ映画によく出てくる（スタンド・バイ・ミーとか）秘密基地のツリーハウスみたいで子どものようにワクワクしました。

椅子に座ってぐるり回ればパソコンからFAX、コピーと手の届く位置にあり
とても機能的です。これで小型の冷蔵庫があれば私も欲しい！！なぁ～んて思ってしまいました。

さすが、空間を生かす設計の達人です！！

　　～設計士の長谷河さんにお任せするメリットについて伺いました。～

まず、長谷河さんが挙げたのは大きな会社組織では出来ない設計から完成までのスピードです。設計士さんに依頼すると、念入りな打ち合わせなどにも時間を費やす分、完成までに時間が掛かると思われがちですが。それも意識してのスピード重視ではないでしょうか。

次にハウスメーカーさんも嫌がるような難しい条件の作業でも柔軟に対応し、長谷河さんからもいろいろなアドバイスを受けながらお客様の選択肢の幅を広げイメージが湧くまでショールームにも同行して外壁やドアに至るまで細かい部分まで打ち合わせを行います。このようにお客様と直接向き合いコミュニケーションをとる事で納得いく建物が出来上がるのですね。

ぜひ、ご自分のセンスの家を建てたい！リフォームしたい！素敵なお店を開きたい！等々ご相談してみてはいかがでしょう！世界に一つだけのこだわりの空間ができることでしょう！

（事務所の前のトーテム・ポールはウッドデッキやオリジナルドアの彫刻をされている彫刻家の作品です。小さいトーテム・ポールは長谷河さんの作品。器用ですね。）

　　　　　　　　　　　　～建築士の右腕・腕利き大工～

現場は変わりこちらは職人歴42年のベテラン大工の阿久津さんとの打ち合わせ風景。

長谷河さんと阿久津さんとのお付き合いは東日本大震災の年、仙台の水に浸かった家屋の補修工事から始まりました。

阿久津さんは初めて長谷河さんと会った時、直感的にピッ、ピッ！と来たそうです。とても頭が良く、一級建築士さんなのに偉ぶらない。普通は大工さんの意見など建築士さんは聞いてくれないそうですが長谷河さんは柔軟に阿久津さんの意見に耳をかたむけてくれ、神奈川に帰ってからも一緒にお仕事が出来ると感じたそうです。

長谷河さんは阿久津さんを40年以上のベテラン大工さんでいろいろとこちらが教えてもらう事ばかりです。と答えられ、それはお世辞ではなく実感だと私も感じました。

私も数回にわたり現場におじゃましましたが阿久津さんといる時の長谷河さんが一番和んでいて、父と息子のように（阿久津さんゴメンナサイ！お年は若いですが）強い信頼関係と仕事の上でお互いリスペクトしてる良い空気感が印象的でした。

　　　　　　　　　　　　　～夢は大工の便利屋さん～

阿久津さんがこれからやりたいお仕事は”大工の便利屋さん”です。

タイル1枚の補修、棚作りでも「こんな小さな大工仕事、どこに頼めば良いのかしら、、、？」と思うような仕事をしていきたいそうです。

「そう言った仕事ってどこに頼めばいいか分からないでしょ？！だんだん町にはそう言った事、頼める所も無くなって来たし、お年寄りが困ると思うんだよ。子供達も独立したし、これからは自分が40年で培った経験と技術を生かして喜んでもらいたいんだ。」とお話されてる阿久津さんは本当にお仕事に誇りを持ち、大工仕事を愛されているんだなぁ、、、と感じました。

一見、強面だとご自分では言ってましたが、お話はついつい横道に逸れてしまうほど楽しく、鎌倉の某有名寺院のご住職様に「あなたの顔はとても良い相をしてる。」と言われたお話など。大工仕事を通して経験した面白いお話ばかりでした。