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テント屋  竹内純司の施工例

施工例写真1
2016年2月、京都市南区のある工場のテントの貼り替え工事の取材にお邪魔いたしました。

今回の工場テントの貼り替えについて、テントフレームは、現状の物を使って、テントの貼り替えのみを施工します。

今回の工事について、大京テント工業の竹内社長と島本鉄工所の島本社長、都テントの小野さんの3人で工事を行います。

竹内社長のお話によると、テントフレームが相当の年月を経ているため、施工上少し心配だと言っています。

この工場の表側には、雨除けテントが、3か所ありますが、今回は、右端のテントの貼り替えをやります。左端のテントは、昨年貼り替えを完了しています。
施工例写真2
大京テント工業の竹内社長は、一番奥の左端に長い脚立を使って、現在着いているテントのはずしにかかりました。

午前8時40分作業開始です。

竹内社長は、カッターを使って、これまで着いているロープをカットして、古いテントを取り外していきます。

テントの寿命は、10〜15年と言われておりますが、今回の古いテントは破れが激しく、雨除けの役目を全然果たしていませんでした。

島本鉄工所の島本社長は、熔接用の道具とサンダーを持って正面に向かって左端の所定の位置にスタンバイしました。
施工例写真3
竹内社長がテントフレームの事で、心配している事は、あまりの年月が経過しているため、正面前面両端のフレームの接合部分が腐敗して、グラグラしています。

また、フォークリフトの運転を誤って、フレームに引っかけ、フレームが、「くの字」なっている箇所がありました。

竹内社長と島本社長は、そのあたりの事を談笑しながら、打ち合わせを行っています。

長年の付き合い、取引であり、あうんの呼吸で話し合っています。

島本さんは、腐敗部分を熔断し、小さめのパイプを入れて熔接する補修方法を採るようです。
施工例写真4
竹内社長と都テントの小野さんは、古いテントの外す位置をお互い確認し、竹内社長は、左側面を、小野さんは、右側面を受け持つことになったようです。

竹内社長と小野さんは、夫々、高所脚立を持って、所定の位置について、早速、古いテントのロープをカットして、外していきました。

小野さんも大京テント工業の竹内社長とは、長い付き合いであり、あうんの呼吸で作業を進めていきます。

竹内社長は、左側が完了したので、右側へ移動し、小野さんを助けます。

島本社長は、所定の位置で、熔接作業を進めています。
施工例写真5
竹内社長と小野さんは、ドンドン古いテントの取り外しを進めていきますが、その様子は、この写真でもよくお判りいただけると思います。

古いテントは、相当な年月が経っており、パリパリと音を立てて破れていきます。

一番前面にあるテントもきれいに外されてきました。テントフレームに付いた長年に亘る錆が目立ちます。

今回は、テントの貼り替えだけとの施主様からの指示なので、仕方ありません。
施工例写真6
左の写真は、竹内社長、島本社長、小野さんと三者三様の表情を捉えています。



竹内社長は、古いテントを取り外した後の鉄骨の状況をチェックしています。

結構埃がこびりついている様子に少し渋い表情です。

小野さんは、鉄骨の錆び具合や、傷み具合をチェックしていますが、少しでも、手動で矯正できるものは、やろうと必死です。

島本社長は、前面左側の鉄骨の繋ぎの熔接作業を必死にやっています。
施工例写真7
島本社長が担当するテントフレーム前面の左側は、作業が仕上げ段階に入ってきました。

腐敗した鉄骨をカットし、少し小さめの丸管を差し込み、従来付いている鉄骨と同じ径の新しい鉄骨を、はめ込んで熔接していきます。

熔接で発生したバリをサンダーで綺麗にならして完成です。

小野さんは、古いテントを撤去した後、小さい幅広刷毛を持って、長年に積り積もった埃を綺麗に清掃していきます。

相当な埃であり、1センチも積っている箇所が何箇所もありました。
施工例写真8
小野さんは、刷毛を持って、古いテントを外した鉄骨を全部チェックし、埃が溜まっている所は、特に念入りに清掃していきました。

その際に、鉄骨のどの辺が傷んでいるのかを見て回ります。

鉄骨は、塗装もせずに、そのままとの施主様の指示なので仕方ありません。

一方島本社長は、鉄骨前面の右側の補修を終えて、今度は右側の補修へ向かいました。

まず、右端前面の腐敗しているパイプの部分をサンダーでカットしていきました。

先ほど完成した、左側と同じ要領で作業を進めていきます。

施工例写真9
竹内社長は、小野さんが、刷毛を持って鉄骨の清掃をやっているのを見て、左側の清掃を行いました。

その際、フォークリフトで引っかけられて、「くの字」に曲がってしまった鉄骨を元に戻す作業を小野さんと二人でやります。

厚めの平板2枚を曲がっている鉄骨の両サイドから挟み込んで、その平板を、器具を使って締め付けていきます。

怪力の小野さんがきつく締め付けを行いました。

一方、島本社長は、鉄骨前面右側の修復作業をやっており、熔接作業に入っており、後はサンダーで磨くだけです。
施工例写真10
午前8時40分からスタートした、工場テントの張り替え工事も丁度、古いテントの撤去、鉄骨の清掃、補修も終わり半分が終了しました。

15分の休憩を持ち、新テント張りの作業手順や、作業位置を打ち合わせて、作業にかかりました。

竹内社長は、一番奥から新テントを前面に向けて流し込みます。

小野さんは、左側前面に立ち、ロープを引っ張り前まで持ってきます。

島本社長は、遅れまいと右側のロープを引っ張り前面までテントをかぶせました。
施工例写真11
右の写真は、竹内社長、島本社長、小野さんの新テントの締め付け作業の光景ですが、三人とも手を休めることなく、作業を進めていきます。

特に、島本社長は、これまでの長い付き合いの経験から、締め付け作業をスムーズにこなしていきます。

ペンチを最後の締め付けにうまく利用し、綺麗に張っていきます。

竹内社長と小野さんは、テント専門の職人さんであり、慣れたもので、ロープの通し方や締め付けはスムーズです。

竹内社長は、奥から左側を担当します。小野さんは、奥から右側を担当します。島本社長は、右側面から前面を担当していきます。
施工例写真12
竹内社長は、奥から右サイドのテントにロープを通し、締め付けていきます。

ただ感心したのは、一定の締め付けの後、テントの外側(屋根にあたる)をチェックし。

しっかり、皺のないように張っていきますし、小野さんも同様の動作をしています。

島田社長も順調に締め付け作業を進めて行き、一番早く締め付け作業を終わりました。

島田社長は、ウエスをしめらして、今張っているテントの裏側を拭いていきました。
施工例写真13
竹内社長は、一番奥左側のコーナーのテントのたるみが出ないように調整をしています。

いつもテントを張っていく際は、ポイント、ポイントでまず仮止めをしてから、再度ロープを通して締めていきます。

そうしないと、たるみが出たまま締め付けてしまうからです。

常にテントはしっかりたるみのない状況にしなければなりません。

竹内社長は、前面左端のコーナーのテントにロープを通し、最終の締め付けを行っています。
施工例写真14
右側手前のコーナーを完成させた竹内社長は、そのまま奥へロープを締めていきましたが、鉄骨が変形して上に曲がっていました。

あらかじめ判っていたことですが、ロープが上手く締めることが出来ません。

そこで竹内社長は、鉄骨に直にテントのハトメを打ち付けてテントのたるみをなくすようにしました。

丁度テントの裏側を拭いていた島本社長もその箇所に来て、竹内社長を補佐しています。

鉄骨に延ばしたテントのハトメを押し当て、太い丸ビスを打ち込んでいきます。鉄骨の上へのゆがみのための緊急の措置でした。

やっと打ち終わって綺麗にテントを張る事ができました。
施工例写真15
2016年2月、朝8時30分集合、8時40分より、作業を開始して、丁度3時間の工場テント張替え工事でした。

最後に、小野さんは、テントの下床のコンクリート部分に落ちているゴミを刷毛ほうきで綺麗に清掃しました。

島本社長は、熔接した箇所の地面に磁石を当てて、落ちた金属片などを回収しました。

竹内社長は、本日使用した脚立や道具類を車に運び入れてます。

一段落したところで、竹内社長に、完成した工場テントの前で写真に納まってまらいました。

満足そうな表情をしてくれました。

このように、テントの事なら、何でも大京テント工業の竹内社長にご相談、ご下命をよろしくお願い申し上げます。
ひとこと
今回の工場テント張替え工事は、テントフレームをそのままでの施工でした。随分前にテントフレームを工事された、業者さんが、鉄骨の基礎部分に十分なコンクリートを打敷しなかったために、少し不安定であり、テントの張替えにも少し苦労しました。

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