塗装・ペンキ屋　池本竜也の施工例

秋晴れに恵まれたこの日
大阪市平野区を拠点に活動されている
池本塗装さんの外壁塗装の塗り替え前に行われる
高圧洗浄作業の取材のため大阪府八尾市に伺いました。

現場に到着し
今回初取材となる池本さんに挨拶をして
今日の段取りを少し確認した後作業開始です。

まず高圧洗浄機のホースをスタッフさんと手分けして
３階建ての屋上に伸ばしていきます。

塗り替え箇所で気になるところは
池本さんが事前に専用スポンジのようなモノで
手作業で擦って表面を滑らかにされていました。

僕自身、二度目の塗装職人さんの取材でしたが
高圧洗浄作業を実際に目にするのは今回が初めてで
どういった感じになるかとても楽しみにしていました。

丁度、建物正面にあたる急な傾斜部分に足場を使って
高圧洗浄作業を進めていかれる池本さん。

若干３０歳ながら、この道１５年にもなり
様々な屋外での現場を経験されてきても
常に危険と隣り合わせの環境の中、安全第一で作業されています。

高圧洗浄途中を撮らせてもらいましたが
この違いが分かりますか？

元々の材質はここまで剥げてなかったのですが
埃やカビなど脆弱な旧塗膜をこうやって
高圧洗浄で落とすとこのような状態になります。

ゆっくりと丁寧に・・・と池本さんが心掛けられている理由は
しっかりと落とさなければ
塗料を塗り直したところで密着せず、すぐ剥がれてしまうからです。

塗装は約１０年と言われても
環境によって様々なため、痛む前の早目早目の対策で
安全かつ快適に長く保つことができるそうです。

１階部分が洋食屋さんということで
ランチ営業中のお昼の時間帯は作業を一旦中断し
その間、中塗り作業されるお宅へいっしょに移動しました。

その後、お昼休憩をして
池本さんの事務所にお邪魔していろいろお話を伺いました。

池本さんのおじいちゃん、お父さんも塗装職人さんで
そんな環境の中で育ってきたため
幼いころからいろいろな現場に連れて行ってもらったそうです。

中学卒業後、塗装職人としての道を本格的に歩み始め
２０１１年に独立。様々な現場を通して経験を積み
結婚、子供の誕生・・・と
夢や目標に向かって人生を一歩ずつ確実に歩まれています。

※ 詳しくはこちらの記事で・・・

ランチ営業が１４時過ぎに終わり
事務所から現場に戻ると
池本さんから作業指示を受け、現場を任されていたスタッフさんが
建物の壁面の高圧洗浄作業をされていました。

こちらのスタッフさんは池本さんとは昔からの知人で
この道１０年になる、池本さんが絶大な信頼をされている
言わば右腕とも言える大切な仲間だそうです。

お話を聴くと
池本さんの家業が塗装業だったことから
身近に感じ、憧れを持っておられ
何の迷いもなくこの世界に入ってこられたそうです。

良い仕事をするためには良い仕事仲間が必要であり
池本さんとのやりとりを見ていても
互いを尊重し合っている様子が感じられました。

本当はもっと正面から撮りたかったのですが
外壁の汚れをしっかり落とすだけの圧力とあって
あまり近づくことができませんでしたが

試しに一度、池本さんが高圧洗浄中にお願いすると
ものの見事に水を被ってしまいました（笑）

これだけの威力のある洗浄ですから
当然、近隣の方の理解、協力があってこそです。

洗濯物を干さないように促したりと
洗浄日には特に近隣に細心の注意を払い
クレームのないよう作業を進めることが
良い仕事を終える為にとても大切なことだそうです。

壁面の高圧洗浄が終わると表面を確認して
気になった部分は更に洗浄しておられました。

どれだけ良い塗料を使っても
どれだけ良い技術を持っていても
しっかり洗浄しないと塗料と下地の密着率が低下してしまうため

『自分が納得できる仕事をする』という
池本さんのこだわりと想いがここにあり

代々受け継がれてきた塗装職人の資質によって
高まり続ける向上心と飽くなき探究心が
一人の職人としての支えになっているモノだと
取材を通して感じました。

あれだけ黒ずんでいたモノが
高圧洗浄を終えるとこのような状態になります。

外壁は普段、目に見えているようで
疎かにする部分だけについ見落としてしまいがちですが
痛む前の早目の塗り替えが末永く機能を保つために必要になります。

下地の傷み具合によっては塗料が浸透して定着しないため
池本さんは密着しやすいようシーラーを二度塗りしたりするそうです。

洗浄後、専用の色見本を使って塗料の種類をチェックする池本さん。
こちらの現場は約二週間後に完工するとのことで
どのような仕上がりになるか楽しみです。