豊能郡豊能町　　家の内装工事（解体＆クロス張り）

普段は賃貸マンションの原状回復による
内装工事をメインにされている甲田さんたちですが

この日は右京区から車で約１時間に位置する
大阪府北部の町、豊能町にある
二階建て住宅の新張り工事の現場に伺いました。

丁度 下地処理の真っ最中で
クロス屋さんの取材では
ほとんど壁紙を張るタイミングでお邪魔するので
実際に職人さんがどのように下地処理をされ
どのように仕上げていくのか？

一般の方でも完成してしまうと分からない
そんな内装工事で重要な
下地処理の様子と共に甲田さんの紹介をします。

家の造りというのは
木材で柱や梁などが土台となり
壁や天井にはボードが張られます。

その際、ボードとボードの境目には凹みができ
そのままクロスを張ってしまうと
凹みのラインがクッキリと出てしまい
見た目の悪い仕上がりになってしまいます。

そこで今回のように
下地処理を施して隙間を埋めてから
クロスを貼ることでキレイに仕上がる訳で

今回のような新張りであれば２回で済むものが
下地の状態が悪ければ
パテを３回塗ることもあるそうです。

例えば大手に内装工事を依頼した場合
量産型のクロスを使っても相場で１ｍ：１２００円

それが「株式会社 絆」さんに依頼すれば
材料屋から直接 大量に仕入れストックしていることから
１ｍ：８５０円で工事ができるそうです。

それが今回の現場に当て嵌めると
１５万近く工事費用が変わってくることを考えれば

今後、更に物価高で材料代も上がる可能性をあるため
そのメリットだけでもかなり大きいと思いました。

「自分は良い意味でこだわりがない職人」
そう話す甲田さん

施工方法や材料にこだわって時間をかければ
当然、クオリティの高い仕上がりになりますが

甲田さんが実際に内装業で見た世界は
様々な事情を抱えたマンションの管理会社や
オーナーさんからの要望

時間がない、期日が迫っている
とにかく原状回復させてほしい…

こだわりが強過ぎると
そういったニーズに対応できないことを実感し

ネット環境が発達した現代だからこそ
どこよりもレスポンスを早く
現調したその日に見積もりを出すなど

若いうちにしか無理ができない
だからこそできるだけ今頑張って動くことで
現場で働く職人の活躍の場と環境を整えたい…
そんな想いを持って活動されています。


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん