ええ職人ドットコム
石田秀諭の施工例
古き良きモノを残していくことの大切さ
この日はええ職人.COMに新しく入られました
創業60年になる石田建具の建具( 表具 )職人
石田さんの取材のため、お店のある大阪府高槻市に伺いました。
今日は仕事場の雰囲気を見させていただく取材のため
また今後 施工例を少しずつ増やしていければと思っています。
こちらの石田建具さんはおじいちゃんの代から続いていて
石田さんで三代目になります。
ご挨拶をして
仕事場に入りますとたくさんの木が並んでいて
丁度 建具の仕上げで鉋作業をされるところだったので
まずはその仕事を見させて頂きました。
石田さんは小さいころから二代目であるお父さんの仕事姿を見ていて
このときすでに将来の夢は建具職人になると言っていたそうで
それまではお手伝いでされていましたが高校卒業後
専門学校へ行き本格的に建具 ( 表具 ) の勉強をして
12年前には一級表装技能士の資格を取得されました。
実は石田さんのお母さんもこの世界の方で
仕事場には証書がいっしょに飾ってあり
自然とこの世界に入っていくんだろうということを
幼いころからなんとなく感じられていたそうです。
昔の職人さんは見て覚えるのが当たり前。
石田さんもその中の一人で
お父さんから手取り足取り教わったわけではなく
習うより慣れろで見て覚えていき
分からないことだけをお父さんに聞きながら
日々、木と向き合い技術を磨かれていったそうです。
これは木の断面を説明していただいてるところです。
檜 ( ヒノキ ) など自然のモノを使うため
種類はもちろんのこと、今の状態や完成後の変化など
常に意識を向けておかなくてはいけなくて
牛肉で言えば希少部位と呼ぶ部分がありますが
木にもそういったモノがあって
その部分だけを使用する建具はとても貴重で
昔採れていた木が年々採れなくなっていったり
中にはもうなくなってしまった木もあるそうで
その見極めに対する目がとてもシビアなモノでないと
良い建具を作ることができず
決して妥協できないポイントになります。
用途によって使い分ける為に
作業机横には様々な鉋 ( カンナ ) が置いてありました。
建具職人さんは常にミリ単位の世界でやっているため
自然と整理整頓ができていて
元々几帳面な性格だったという石田さんは
カンナ作業は楽しいと仰っていました。
ただ、出来上がった建具を実際に取り付ける時が
上手く嵌るかどうかの一番の難しさと大変さがあるそうです。
仕事場の二階に住居があるため
幼稚園から帰ってきた5歳になるお子さんが何度も
お父さんの仕事場に見に来ていて
話してみると、砂場で遊ぶことが大好きで
もうすでに将来の夢はお父さんの仕事をすることだと
実は石田には一歳になる双子の男の子もいらっしゃって
男の子が計3人。
後継ぎ候補がたくさんいて、その心配はいりません(笑)
ただ実際には、家の様式も年々和風のモノが減ったことで
建具職人さんの仕事量も減ったそうで
もっともっと建具の良さや職人さんの必要性を知ってほしく
『 現状維持 』 を目指して
新たな情報発信を・・・ということで今回の取材に至りました。
最後に一枚お願いしましたが
普段 なかなか撮られることが少ないため
『 どんな感じがいいですか? 』 と迷ってらっしゃったので
ぎこちなさはありますが、腕組みをしていただきました。
初対面ながらも作業の合間にいろいろとお話していただき
そんな素朴な雰囲気を持つ石田さん。
実はこの日は大阪北部を震源とする地震があってから
二日後の取材になり
今もガスが復旧せず、料理はカセットコンロ
お湯も出ない為、水風呂ですと仰っていましたが
そんなことを感じさせない温かな雰囲気で迎えてくださった
石田さんとご家族のみなさん
本当にありがとうございました。
取材撮影&文 : とくおか じゅん
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