奈良県橿原市　　キッチンのハウスクリーニング（台所清掃）

普段から汚れたらすぐに掃除をする
その意識が長くキレイに保つための方法…
なんてのは誰でも分かってることで

分かっていても
ついつい面倒で後回しにしがちなのがお掃除

例え目につくところは意識してやってても
一旦その歯車が狂いだすと
埃や汚れは細かな所までどんどん溜まっていき

キッチンの油汚れほど頑固なモノはありません。

しかもそれが十年、二十年と積み重なると
染み付いた汚れは
拭いても拭いても全然落ちなくなり…

取材で伺ったのは
橿原市の築３０年になる二階建ての一般住宅

お客さんによると
キッチンの掃除は目に見えるところ以外
全くしてなかったそうで
物を動かすと油汚れが三十年分ビッシリ

宮谷さんはまず換気扇など外せる物を外し
水で希釈したアルカリ性の洗剤に浸け置きされ

数時間後には透明だったその水が
油汚れで真っ黒になるほどでした。

どの患者さんの家も薄暗くゴミが散乱していて
退院してこれから新生活を
気持ち良くスタートできる環境がそこにはなく

普通の人なら当たり前にできることが
精神病患者さんにはできない…

元々 掃除好きだった宮谷さんは
そんな壮絶な現場を目の当たりにし
なんとかしてあげたいという気持ちがあっても

今の業務内容ではそれ以上踏み込むことができず
想いが実現できないことへの歯痒さが募るも

精神科専門病院の事務職員として５年目を迎え
多くの患者さんを担当する中で経験値も上がって
これから重要な存在になっていくはずだったため

胸中を打ち明けると当然、上司らにも引き留められ
丸一年はどうするか悩み続けたそうです。

ハウスクリーニングは
新品のようにピカピカになる万能の技ではなく
あくまで原状回復を目的とした業務であること

だからどんな汚れも完璧に落とせるモノではなく
磨き過ぎて素地を傷つけないよう
微妙な匙加減の中でスピーディーさも要求される…

それが素人とプロの決定的な違いです。

宮谷さんはこの世界に入り生業にしたことで
掃除好きを活かして人を助けてあげたいという
想いがより強くなっていったそうです。