福岡県宇美町　　中古の一戸建外壁のコーキング施工

内山さんがコーキング職人を始められたのは２４歳の頃。
その前は防水や外壁塗装の防水工の現場監督をされていました。
コーキング職人になったきっかけは前職の会社がシーリングに強い会社で、そこでお知り合いなった職人さんから紹介されたことだそうです。
最初は前職でお知り合いになった職人さんのお弟子さんのところで、コーキング職人の技術を磨きました。
そこで６年間修行し、予め決めていた３０歳になったら独立するという夢を叶え、２０２１年３月に『内山シーリング』を立ち上げました。

内山さんへコーキング職人として一番辛かったことは何か尋ねてみると、下積み時代の施工期間が２ヶ月という大規模な工事に、リーダーとしてチームを率いて兵庫県の姫路へ遠征に行った時の出来事と振り返ります。
内山さんは手が震えてしまう事もあり、それを見た他社のベテランの現場監督さんから「職人に向いていない。営業職でもやれば。」と何度も言われてしまったそうです。
泊まり込みの施工なので、何日もその現場監督さんと顔を合わせなければならず、逃げ場がない状態でした。
この時、チームリーダーとして責任を背負って現場に出ている事もあり、その重圧と現場監督さんからの非難で、精神的にかなり追い込まれたようです。

それでも内山さんはこの状況を打破すべく、意地になって必死に頑張ったそうです。
また、同行されていた先輩からも「営業はできるのだから、あとは技術がつけば完璧だぞ。」と励まされたことも大きな支えになったようです。
今振り返ると一番辛かった施工だったが、ここで踏ん張り努力したことが、今に生かされている。

とても感謝していると笑顔でお話ししてくださいました。
その瞳には、逆境を乗り越え自信に溢れる
内山さんの姿が映っているように感じました。

まずはカッターで古いコーキング材と外壁に切り離し、古いコーキング材を引き剥がすように取り除いていきます。
この時、古いコーキング材がうまく引き剥がれず、板間目地に残ってしまう事もあるので、カッターを使って古いコーキング材の残りを削ぎ落としていきます。
古いコーキング材が板間目地に残った状態で新しいコーキング材を充填しても、コーキング材は目地にしっかり密着せず、隙間ができてしまうこともあるようです。
内山さんは古いコーキング材を引き剥がした後も丁寧にカッターで削ぎ落としていきます。

いよいよコーキング材を打っていきます。
内山さんが手際良くコーキング材とコーキングガンの準備をしていきます。
コーキングを打つ作業が本日のメイン作業になるそうです。コーキング材をコーキングガンに注入し、板間目地に打っていきます。たっぷりと充填していきます。

ついに最後の作業になります。
コーキング材が固まる前に養生しているマスキングテープを、素早く剥がしていきます。
内山さんはとても手際良くクルクルとマスキングテープを板に巻きつけて剥がしていきました。
板間目地には、均等にコーキング材がたっぷりと充填されていました。

内山さんは、前職の現場監督の経験から、自身がフロントに立って営業を行い、取引先の方々と打ち合わせや工事の施工順序を表にした工程表を作成できるなど、施工全体を把握することに長けています。
そこで、内山さんは、お客様とのお打ち合わせの中で、お客様のお困りごとやニーズを解決するために自身が起点となって動き、必要な施工と不要な施工を見極め、コーキング施工以外の施工でも知り合いの職人さんたちを紹介し、ワンストップでご提案をすることで、低価格でお客様に喜ばれるサービスを提供していきたいと、これからの展望を熱くお話しくださいました。

前職の現場監督時代に培った全体を的確に把握することができる能力に加え、下積み時代の厳しい経験を乗り越え技術を磨き、精神的にも大きく成長された内山さん。
その真面目で相手の立場を思いやる姿勢は、お客様や職人仲間に常にベクトルが向いており、さらに大きく成長される予感を隠し切れません。
お客様と職人仲間に囲まれながら、和の中心にいる内山さんを容易に想像できます。
九州地域でコーキング職人さんをお探しのお客様は、ぜひ一度、『内山シーリング』の内山さんへコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。
きっと内山さんに依頼して良かったと思っていただけること間違いなしです！

撮影・記事＝LIBERTY 柊平直樹