施工前の状態
今回のお宅は母屋の外壁が上下で異なる建材で構成されており、下部は「焼杉板」、上部は「漆喰壁」となっていました。焼杉部分はしっかりとした状態でしたが、問題は上部の漆喰です。
漆喰は自然素材でありながら耐久性に優れ、呼吸する壁として日本の伝統的な家屋を守ってきました。しかしながら、経年劣化は避けられません。
特に今回のお宅では、漆喰のひび割れが目立ち始め、雨風にさらされたことで部分的に剥離が進んでいました。
そのまま放置してしまうと、さらに剥がれが広がり、美観を損なうだけでなく、外壁の防水性にも悪影響が出かねません。そのため、今回の工事では、限られたご予算の中で「必要な箇所を重点的に補修」することが求められました。
◆写真は塗り作業の様子です