大分県大分市　　住宅のクロス張替え工事

熱い魂が引き寄せる「縁」と「人」

小川氏が持つ妥協なき技術への姿勢と内面に燃える情熱は、同業者をも惹きつけ、彼を慕う多くの職人が県外からも大分へと集まります。
これは、小川氏が次世代の技術を託され、業界を牽引していくリーダーとしての資質を持っている何よりの証です。

この日現場にいらっしゃった従業員の皆さんも、小川氏の仕事への哲学に共感し集まった精鋭たちです。
穂積さんと横山さんは礼儀正しく、人当たりも良い伸びしろある存在。山岡さんは、常にチームの士気を高めるムードメーカーです。

そして、小川氏の活動を誰よりも理解し、現場と経営の両面で支えるのが奥様の彩美さんです。
小川氏が「自分の代わりは奥さんしかできない。誰よりも働き頑張っている」と全幅の信頼を置く通り、彩美さんは現場での作業はもちろん、通常業務が終わった後には物販の管理までを一手に引き受けています。

その献身的な努力と阿吽の呼吸のチームワークが、株式会社装天の強固な基盤を築いています。
大分を拠点としながらも全国対応を可能にするのは、この強固なチームと、長年培ってきた人との繋がりがあればこそなのです。

淀みない裁断、繊細な準備

作業現場では、まず横山さんがクロス糊つけ機を使ってクロスに均一に糊を塗布していきます。
小川氏が時折的確な指示を出しながら、横山さんは手際よく機械から出てきたクロスを畳み、必要な長さに正確に裁断していきます。こ
の作業の鍵は、寸分の狂いもない正確な裁断と、貼り付ける際に扱いやすいようにクロスを折り畳む技術です。

この丁寧な準備こそが、後の美しい仕上がりの基礎となります。

完璧な平面へ、ドライウォールサンダーが拓く研磨の極意

株式会社装天のムードメーカー、山岡さんが担当するのは、パテ処理後の壁や天井の研磨作業です。
パテで埋めた箇所を、ドライウォールサンダーと呼ばれる専用の電動工具で滑らかに研磨していきます。
この工程は、クロスを貼る前の最終チェックであり、微細な凹凸も許されない作業です。
ドライウォールサンダーは、広範囲を均一に、そして短時間で完璧な平滑面に仕上げることができる優れもの。

手作業では難しい精度を実現し、壁や天井がどこまでも滑らかに整えられていく様子は、まさに職人技の極致です。
この妥協なき研磨があるからこそ、後のクロス貼りが継ぎ目のない美しい仕上がり
となるのです。

極上の仕上がり、新たな空間の息吹

作業前と、すべての工程を終えた後を比べると、その変貌ぶりに驚かされます。
徹底した下地処理と丁寧な施工によって、まるで生まれ変わったかのように真っ白で美しい空間へと変化しています。
そこに息づくのは、確かな技術に裏打ちされた上質な美しさ。住む人が心から安らぎ、心地よさを感じられる空間が、ここに誕生したのです。

未来を創る魂、業界を背負う男の提言

「きれいに貼るのは、当たり前のこと。それは、言わば『結果』の話です」小川氏の眼差しは常に冷静です。
しかし、その瞳の奥には、お客様の財産を守り抜くという激しい炎が宿っています。
彼が何よりも大事にしているのは、その「経過」の話。目に見えない途中経過の部分、つまり下地処理に、並々ならぬこだわりを注ぎ、「少しでも長く、美しさを維持させること」を追求します。

小川氏が業界に対して鳴らす警鐘は、「お客様に見えない部分で手間を惜しむことが、結果として品質の劣化を早める」という本質的な課題に向けられています。
彼は、最高の品質の確保には、その技術と労力に見合う適正な評価が必要であるという揺るぎない信念を持っています。

小川氏が目指すのは、「下地から全部こだわった、技術と品質が評価される業界」に変えることです。
これは、決して職人の利益のためだけではありません。
適正な評価によって職人は一切妥協せずに最高の技術を提供でき、その結果、お客様は長期にわたる美しい空間と住まいの資産価値を守る安心を手に入れることになります。
小川氏の業界への情熱は、最終的にお客様の満足と安心という最大の利益に繋がるのです。

小川氏が見据えているのは、目の前の現場だけでなく、業界全体の未来です。彼は自らの姿勢と技術をもって、この業界を牽引していく、未来を背負う男であり、次の世代の職人が誇りを持って笑っていられる未来を創るという揺るぎない使命感を持っています。

「技術を伴った日本一の会社へ、これからもひた走ります」
小川氏のその内に秘めた熱き魂は、クロス職人の在り方を変え、お客様の空間と、業界の未来を、明るく照らし続けています。
株式会社装天は、これからもその熱い魂で、最高の空間を提供し続けます。


撮影・記事＝LIBERTY 柊平直樹