東京都新宿区　　ビルの外壁とブロック塀の塗装

１２月らしい肌寒さを感じる午前8時。
昨日の雨が嘘のように、雲ひとつ無い青空が今日は広がっていました。

東京都新宿区にある、ビルの塗装工事を行っている現場に今回は伺いました。
現場に到着すると二人の職人さんが出迎えてくれました。
今回ご紹介する平井塗装（ひらいとそう）の平井葉美（ひらい はみ）さんと平井精一（ひらい せいいち）さんです。
神奈川県横浜市に拠点を置く平井塗装さんは東京都内や神奈川県全域を主にお仕事をされています。
最近は世田谷区や新宿区の現場が多く、今回お伺いした現場の近くでも別の現場があるそうです。

今回の現場は外壁やブロック塀、軒裏の塗り替えを行っています。
取材に伺った時点での進捗は全体の８割程度が完了しているとのことで、外壁の塗り替えも今日で終わりとのことでした。
外壁やブロック塀の塗り替えを終わらせたあとは軒裏の塗り替えや、足場を解体してタッチアップ（足場を組み立てていた影響で塗れなかった部分の塗装）、掃除が残っています。

今日はまずブロック塀の塗り替えから作業が始まりました。
長年の汚れが蓄積されている白いブロック塀はところどころが黒くなってしまいました。
塗装の作業は塗る範囲以外を汚さないようにしっかりと養生するところから作業は始まります。
余計なところに汚れをつけてしまうと無駄な作業が発生するため丁寧に養生をします。

ブロック塀の下塗りが終わると乾くのを待つ必要があるため別の場所を塗装します。
お次は外壁の塗り替え。
こちらはすでに中塗りまで終わっているそうで、これから上塗りをして終わりとのことでした。
既に養生も終えており、黙々と塗り始める葉美さん。

美大出身の葉美さんは「手を動かして実際に塗装しているのが楽しい」と話してくれました。
外壁塗装の他にも壁画やシャッター看板等も施工されているようです。
父が塗装職人だったり、美大で油絵を学んでいた事がきっかけで今の仕事に就いたと教えてくれました。
昔は東京ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンや東京ディズニーシーの乗り物の塗装にも携わっていたそうで、ディズニーが好きな私は今度ディズニーに行った時の楽しみが一つ増えました。

外壁の塗装を終える頃には最初に塗ったブロック塀が乾いていたので、ブロック塀の中塗りの作業に移ります。
ブロック塀の仕上がりは外壁と同じ色になるとのことで、グレーの塗装材で塗り始めます。
ローラーと刷毛を使用して親子二人で塗り進めていきます。
「さすが親子」といったところでしょうか。息の合ったコンビネーションであっという間に塗り終えてしまいました。

ブロック塀の塗装が終わる頃にちょうど10時になり職人さんたちは休憩の時間になります。
建設現場では10時と15時に休憩をすることがよくあります。
お話を伺おうと思ったら葉美さんは私にコーヒーをごちそうしてくれました。

私は以前まで新築工事の現場監督をしていたのですが、その時もよく職人さんが飲み物をごちそうしてくれていました。
懐かしさを覚え、当時のことを少し思い出してしまいました。