大阪市此花区　　新築・完成編

生島さんが来られるまでの間
家の外観を撮らせていただきながら間近で拝見。

外壁は窯業系のサイディングになっていました。

サイディングは施工もしやすく、種類が豊富で耐久性も年々向上し
昔のようなモルタルの塗り壁のように
地震などによるクラック（ひび割れ）が起こりにくい
今の新築で最も主流な外壁材となっています。

ただ、サイディングのボードとボードの目地は
コーキングが施されていますが
紫外線に弱く、雨風など常に外界からの影響を受けるため

ボード自体は何もなくともコーキングは定期的な点検をすることで
家を守る外壁の役割を少しでも長く保つことができます。

玄関入ると左手に靴などの収納スペースがありますが
それでも狭いという印象は全くなく
大人が数人行き来できるくらい余裕のある空間になっています。

今回は一般的な建売（すでに出来上がった家を見て買う）ではなく
売建（注文を受けてから家を建てること）という

注文住宅の一種で自分たちの要望を伝えて
それを基にカタチにしてもらえますので

自分たちがこれからずっと住んでいくということを考えると
間取りから細かなことまで
相談、提案してもらえるのでおススメです。

扉を開けるとカウンターから玄関が見え、とても開放的で
表に出なくとも外の様子が見えるドアホンも設置。

こちらの一階スペースの窓にはすべてシャッターも完備されています。

片方が壁に面したペニンシュラ型のシステムキッチン。
食洗器もあって、全ての棚が無駄なく使われた収納スペース。

今回、ビルトインコンロはガスとなっていますが
ご希望によってIHにすることも可能です。

ガスは停電の影響を受けないし、どの鍋にも対応するなど
やはり火力がある分 料理をするには向いていますが

生島さんによると
冬場は女性のセーターや垂れ下がった衣類の袖に
ガスの火がついてしまうことが稀にあるそうで
IHであれば鍋の下に紙を敷いても燃え移らないということです。

お風呂場は
木目調の壁に暖色系のライトがマッチし

ゆったりした浴槽に浸かりながら
一日の疲れが癒される

とても落ち着いた空間となっています。

今回は階段もお客様のご要望により手すり付きで
一段一段の踏み幅を270mmと広く（通常は230mm～）

勾配も緩やかにされ、上段に捻りを加えることで
誤って踏み外したときに最小限の被害に抑えられるなど
安全面に配慮した造りになっています。

そして今回、この家の棟梁だった
ツバキHOMEの益田さんが棟上げ後は
ほぼ一人でこのお家を造られました。

生島さんが同級生の営む行きつけの材木屋さんで
『 腕の良い大工さんがいるよ 』 と紹介してもらったのが益田さん。

職人として申し分のなかった益田さんは
すぐにツバキHOMEにとって必要不可欠な存在になり

『 安心し過ぎて任せきってしまいます（笑） 』 というほど
生島さんは益田さんに対して絶大なる信頼を寄せられています。

そして何より、どれだけキャリアがあっても
決して驕らないその謙虚で落ち着いた人柄が
ツバキHOMEを陰で支える
絶対的な大工さんである証だと感じました。


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん