三重県鈴鹿市　　市野建具店の奥さんが障子を貼り替える

市野建具店の市野春芝さんは、ローラーで糊付けした桟の部分に、はみ出た糊を、手の指で、すくって均等な糊付けにしました。

市野社長に聞いてみても、桟に付いた糊は、必ず均等でなければならず、手の指で均して、均一の糊状態にしました。

市野春芝さんは、次にロールになった、障子紙を持って来て、今糊付けした桟の上から、障子紙を置いていきました。

しっかり合わせて、桟に置いていきますので、歪みなどがないように、丁寧に貼っていくのです。

市野建具店の市野社長の奥さんの春芝さんは、最近は、表具師とは別に、建具の職人としての才能が、出てきています。

表具師としての実績は、十分であり、その作業の速さや、丁寧さは、市野社長も認めており、一人前の表具師さんです。

今回の作業でも、丁寧であり、作業のテンポは、速く見てる間に、終わってしまいそうです。

市野春芝さんは、障子の桟の四隅をキチット貼って、障子の中央の桟も手で優しく貼り終えました。

あとは、余った余白の障子紙のカットが、残るだけとなりました。

カッターを右手に持って、左手に金属の当て定規を持って、余っている障子紙をカットしていきます。

その作業の素早さは、市野社長譲りであり、感心します。

三重県鈴鹿市加佐登三丁目にある、市野建具店の市野社長の奥さんの市野春芝さんには、市野社長が、令和元年５月に三重県建具展示会において、「三重県知事賞」をもらった、「新沙織形組子」の作品の前で、写真に納まっていただきました。

全国建具展示会愛知大会でも、「日本建築士会　会長賞」を頂いた作品であり、組子建具を作らせたら、日本有数の建具職人さんです。

その御主人から、色々と見よう見まねで、色々経験してきて、建具の製作について、勉強してきて、昨今は、建具職人として、頭角を現してきています。

建具のはめ込み作業などを見ていると、市野社長の助手として、機転の利いた作業態度であり、そのスピードは、並々ならぬものがあります。

今後の市野春芝さんの建具職人としての、活躍に大いに興味がありますし、是非、大成して頂きたいと思っております。