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市野政光の施工例
明日、三重県松阪市のお客様へ納入する別注扉の製作に励む建具職人さん!
11月末近くにお邪魔した際、明日、松阪市のお客様へ納める別注の扉を今日中に作らなければならないと市野社長が仰ったので、早速、取材させていただきました。
これまでの施工例からの印象では、組子を使った複雑な建具ばかりの印象を与えていましたが、今回のように、一般的な建具も製作される事を知っていただきたいために、取材しました。
市野社長は、エアーの端切り機を使って、扉にすでに取り付けられている、端木の出っ張りを裁断していきます。
次に、市野社長は、電動の目地払い機を使って、扉に取り付けられた、端木の少しの出っ張りを削っていきます。
電動目地払い機には、ゲージが取り付けられており、しっかりと、真っすぐに削っていくようになっています。
その後、カンナを持って、今削った端木に残っている、バリを取るために、軽くそのバリを削っていきます。
市野社長は、別注扉の片側の作業を終えました。
その後、金槌を持って、扉板を軽く叩いていきました。扉木の中の桟の位置を確認するために、叩いた音を聞き分けます。
甲高い音の下には、桟が通っています。その聞き分けは、長年の経験から、大変素早いものです。
次に金槌の後ろ側のとがった先を扉板に打ち付けました。
次のトリマーを使用するための穴を開ける作業なのです。
この写真は、市野建具店の工場内設備機械の案内の中で、お伝えしていなかった、荷物リフト(荷物エレベーター)です。
1階と2階を荷物を搬入・搬出のために、利用しています。
工場の2階にも、設備機械があり、特に襖や障子などの張り替え作業を2階でするために、その搬入搬出には、必ずこの荷物リフトを利用しています。
大変重要な設備なのです。
市野社長は、トリマーと呼ぶ機械を手に取って、先程、金槌の裏側の先で戸板に穴を開けたその穴にトリマーの先を入れて、作動させていきます。
戸板に、金槌で桟の場所を確認していましたので、それを避けて、窓のための穴を開けていきました。
トリマーは、市野社長が大変重宝している工具機械です。
大変、綺麗にに型どりができました。
市野社長は、トリマーで裁断した窓の部分の板を取り外しました。
その窓の上下左右の端は、少しR(丸く)になっているので、四隅を直角にする必要があります。
そこで、黒い挟み込みをする、直角作製機を四隅に当てて、戸板を直角に切っていきました。
その後、ペーパーヤスリを持って、トリマーで発生したバリを擦って綺麗にしました。
その後、扉本体を裏返しにして、もう一方の扉板に窓をつけるべく、トリマーにて裁断、Rを直角に、バリをペーパーヤスリで綺麗に、との作業をやり遂げました。
市野社長は、板戸の窓のフレーム作製のため、窓の上下左右の寸法をしっかり採寸しました。
フレームにする材料の木をペティーワークの所へ持って行き、ペティーワークを稼働させて、フレームのための木の先を45度斜めに裁断していきました。
窓の上下左右の4本のフレームをペティーワークで斜めに裁断し、綺麗にバリを取って仕上げました。
ペティーワークで斜め45度に裁断して、バリも取った、フレームの木を、今度は窓にはめ込んでいきます。
フレームの木に両面テープを上下左右のフレーム4本ともに、貼っていきます。
窓枠の上下左右に、両面テープが貼られたフレームを持っていき、窓枠にしっかり止めていきます。
少しフレームが窓枠に入り辛い場合は、ゴムハンマーで、叩いて入れていきました。
フレームを傷つけないように、木槌(木づち)ではなく、ゴムハンマーを使用しています。
市野社長は、窓枠に綺麗にフレームが納まったことを何度も慎重に確認しています。
その納まった事を確認してから、ピンメール打ち機を手に持って、ピンをフレームに打ち込んで、しっかり固定させます。
ピンメール打ち機は、電動ではなく、エアーで打ち込みます。しっかりとフレームが窓に取り付けられました。
市野社長は、出来上がった扉を裏返しにしまして、デザインガラスを持ってきました。
このデザインガラスは、アクリル製である事が後で判りました。
扉の窓の寸法の縦・横をしっかり採寸して、パネルソーの場所まで、アクリルガラスを持っていきました。
パネルソーは、木を裁断する機械ですが、アクリルを裁断する事は全く問題はないとの事です。
パネルソーにカットする寸法をセットして、縦・横をカットしていきました。
カットが完了したデザインガラス(アクリルガラス)を窓枠にはめ込みました。きっちりときれいにアクリルガラスが、はめ込まれました。
裏返しにされた扉にはめ込まれたアクリルガラスを今度は、固定する工程に入っていきます。
アクリルガラスを固定するフレームを作製するため、窓枠の寸法をしっかり取って、ペティーワークを使って、上下左右のフレームの両端を斜め45度に裁断していきました。
市野社長は、コーキングガンを持ち出してきました。その訳を聞くと、このまま何もしないで、フレームを取り付けると、扉を開閉する際に、結構、音が発生します。
それを防ぐために、コーキング剤を使って、振動がアクリルガラスに伝わらないようにするのです。
コーキングガンにコーキング剤をセットして、窓枠にはめたアクリルガラスの上から慎重にコーキング剤を塗りつけていきました。
市野社長は、コーキング剤の上から、綺麗に出来上がったフレームを慎重に、窓枠にはめ込んでいきました。
少しフレームが窮屈な所は、ゴムハンマーで叩いて慎重にいれました。
最後に、エアーを動力にしている、ピンメール打ち機を使って、ピンを打ち込んで、完全に固定させました。
扉の取手は、後で付けるとの事で、別注木製扉は完成いたしました。
完成した別注木製扉の前に、市野社長には、立っていただき、写真に納まっていただきました。
今回の取材で感じた事は、別注木製扉の製作過程で、工具の選定とその工具を使うために、工具箱から出してくる素早さに大変感心しました。
5〜6個ある工具箱のどれにどのような工具が入っているかが、瞬時に判り、すぐ対応されている行動力の速さには、大変感激しました。
三重県鈴鹿市加佐登3丁目にある、市野建具店の市野社長は、CADを使っての、込み入った建具は、得意にしますが、今回のような別注木製扉のように、標準的な建具もどんどん手掛けています。
皆様のお問い合わせや、ご質問をお受けいたしますし、ご下命も宜しくお願い申し上げます。
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