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亀岡市にある「曹洞宗 三恵院」さんの耐震工事及びリフォーム工事をされている、松本喜工務店の松本社長の取材にお邪魔しました。
11月の中旬ですが、二カ月が経って、本堂の耐震工事で一番重要な、梁や、柱関係の施工は、ほぼ終わっていました。
今回の取材では、柱の間を埋める壁の施工をお知らせいたします。
取材に訪問してすぐに、写真に納まってもらいましたが、少し緊張されていて、十分な笑顔が出ませんでした。
柱と柱の間の壁を作る作業をされているとの事、硬い合半板を使用しているとの事です。 |
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松本社長は、合半板を裁断して柱と柱の間に取り付けていきますが、本日は電気工事を担当している会社の社長さんも来られていました。
壁からコンセントを出すとの事で、コンセントをどのあたりに取り付けるのかを、打ち合わせつつ、施工を進めていきます。
合半板を取り付ける箇所を正確に実測していきますが、松本社長が少し困った顔をしていたので、良く聞いてみると、合半板を張る上部の横板が真っすぐではないと言う事です。
そのためメジャーで曲がりなどをチェックして、新しい合半板に印を付けていき、裁断していくのです。
電気工事屋さんが、コンセントの場所の指摘があり、松本社長は、すぐに電動の用具を使って、縦型の穴を開けてしまいました。 |
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松本社長は、正確に計測した寸法を合半板に印を付け、電動回転鋸で、裁断していきます。
採寸した横柱の上部については、メジャーを曲げながらの採寸でしたが、上手く合半板に印を付けて裁断していきました。
松本社長本人曰く、「芸術的な切り方をせねば!」と半ば冗談ぽく笑いながら裁断していきまいした。
今回の合半板の取り付けは、柱の壁となりますが、合半板の上に土壁を塗り付け、その上に漆喰を塗って完成となります。
柱と柱の間は、全て漆喰の白い壁に変身します。
出来上がりが楽しみです。 |
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松本社長はしっかり計測した寸法を合半板に印を付け、裁断し、その合半板をはめ込む作業にかかります。
一人で合半板を持ちながら、脚立に上がり、合半板をはめ込みます。
特に合半板の上部については、しっかり横柱と合うかどうかを確かめていきます。
思ってた以上に上部が横柱とピタッと合ったので、次は横桟の所へ、木ビスを打ち込んでいきました。 |
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午後二時半頃、問屋さんの営業が来られて、本堂の西側、北側、東側のアルミサッシの扉関係の打ち合わせに松本社長も立ち会いました。
西側の扉から始まりましたが、メジャーを持って、色々計測していきますが、標準品とは、少し寸法が合わない箇所が出てきました。
そのため、松本社長は、色々考えを巡らして、最終的には、大工仕事の範囲で、調整すると、判断したようです。
こうしたとっさの判断力は、大したもので、臨機応変な頭の回転には、頭がさがります。
松本社長は、カタログを見ながら、大切な部分は、書き留めて行き、間違いのないように作業を進めていきます。 |
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松本社長は、毎日仕事を開始する前と、午後三時頃に休憩をとって、大好きなコーヒーを皆に振る舞います。
この日は、問屋さんの営業の方との打ち合わせで、三十分ほど延びましたが、コーヒーを入れていただきました。
しばしの雑談の後、気を引き締めて、この日の最後の作業にかかります。 |
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松本社長は、問屋の営業の方と、最終の打ち合わせを行いました。
その後、本堂北側の廊下に接する壁の寸法を測りました。この箇所の壁は、これまでよりも少し幅が狭く感じます。
そのため計測した寸法を合半板に印を付け、縦に裁断していきます。
その後、合半板の上部で接する横柱の下部が少し曲がっているため、十分に測って裁断に備えます。
よく合半板の上部と接する横板の下部の曲がりをみると、大変変形しています。
その為、松本社長は、上部の合半板を少し大きめに裁断することにしました。 |
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一度合半板の上部を大きめに裁断してから、壁にはめ込みましたが、横柱の下部分とピッタリ合いません。
そこで、松本社長は、もう一度しっかり合半板との接着部分をよく観察し、計測して、元の作業場に持ってきました。 |
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松本社長は、合半板の上部に印を付けた箇所を間違いのないように、丁寧に裁断していきます。
「芸術家の仕事だね!」と冗談を言いながら、裁断の作業を行いました。
裁断を終えてから、電気工事を請け負っている、電気会社の社長さんの助けを借りて、はめ込み作業を行い、ピッタリとはめ込みました。
その合半板の左側下に、コンセントが来るとの事で、電気工事の社長さんは、電動機具を使って、縦穴を開けていきました。
松本社長は、合半板をしっかり留めるべく、横桟に沿って、木ビスを上から下まで、打ち込みました。
次の取材にお邪魔する時は、アルミサッシがはめ込まれているか、楽しみです。 |
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