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1月25日に、亀岡市の曹洞宗三恵院の耐震工事を請け負っている京都市西京区の松本喜工務店の松本社長の取材のため、三恵院をお訪ねしました。
いよいよ三恵院の耐震工事やリフォーム工事も最終の段階にさしかかっています。
松本社長から前もって聞いていた通り、本日は、建具のはめ込み、襖のはめ込み、電気器具の取り付けなど建具・表具・電気業者の3社が来ていました。
お昼休憩の際に無理を言って、松本社長に写真に納まっていただきました。穏やかな笑顔で応えていただきました。 |
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松本社長の本日の作業は、前回ご紹介しました、本堂奥の物置部屋に木製の棚を作る事です。
物置部屋にL字型の木製の棚です。松本社長は、部屋に入って、棚の作製のための寸法を測っていきました。
その後、木を電動裁断機で測った寸法通りに裁断していきます。
棚板は、天板を含め2段の様式になります。
沢山の物を置かれることを想像して、丈夫に作製せねばなりません。本格的に棚の製作にかかりました。 |
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物置部屋の内装は、天井がクロス貼り、床はフローリングで完成してましたが、側壁は、コストの関係で、ボード張りになってしまいました。
木製の棚は、側壁に直付けとなるため、松本社長は、切断した木を持って側壁に当てて、寸法を測っています。 |
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本日の工事のメインである建具のはめ込みには、建具はめ込み専門の職人さんである、小川さんが、担当しています。
建具の完成品は、建具の上部が少し高く仕上がっており、小川さんは、建具をまずはめて、上部のカット位置を確認しました。
次に、建具を横向けに置いて鋸で出っ張りをカットします。
ノミとカンナで、少しずつ削って、はめこんでは、外してまた削っていきます。
出来上がった建具をはめ込んで、柱との接合面をジックリ観察し、ピタット合うまで、何度も外して、鉋(カンナ)をかけて、納得がいくまでその動作を繰り返します。 |
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本日の施工には、襖のはめ込みがあります。
高橋信栄堂の高橋社長が担当します。
高橋さんは、片手に小さい刷毛箒を持って、敷居に溜まったゴミを取り除き、スプレー式の潤滑剤を噴霧していきます。
高橋さんに聞くと、襖の滑りをよくするための、施工ですと教えていただきました。 |
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電気工事は、東報防災(株)の安藤社長が担当します。
コンセントなどの内部配線はすでに完成しており、本日は照明器具の取り付けばかりです。
台所のシステムキッチンの上の蛍光灯、玄関の入口の門灯、各部屋の室内灯の取り付けです。
全てELDを使用しており、室内灯は、特に明るく感じられます。
安藤社長は、これまで松本社長とは、今回の工事期間で相互に助け合い、良い関係できました。 |
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高橋信栄堂の高橋社長は、自分のトラックから、襖を2枚ずつ慎重に運び入れていきます。
預かっていた押入れの扉も運び入れ、押入れに取り付けました。
運び入れた襖を敷居と鴨居にはめ込んで、左右に行き来させます。
滑りが良くなり馴染むまで左右に行き来させました。
少し高さや、滑りが悪い時は、襖を外して、横向きにして、襖の下の部分に、丸い樹脂の部品を打ち込んで、滑り易くするのです。 |
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建具はめ込み専門の職人の小川さんは、本堂左側の床の間の建具のはめ込みを始めていました。
柱と建具の隙間が出ないように、何回も建具をはめたり、外したりして、その都度カンナで建具の側面を削っていきます。
根気のいる作業であり、小川さんは、自分が納得するまで、カンナで削り、はめこみ、外しを繰り返して、完成させました。
小川さんは、カンナで削った木屑を回収して、作業を完了しました。
一番奥の物置き部屋の引き戸の扉も完成させました。 |
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松本社長は、物置き部屋の木製棚の製作・取り付けの真っ最中です。
寸法をしっかり測り、電動カンナで削り、電動丸鋸でカットし、カンナをかけて、仕上げます。
その材料を持って、棚へ取り付けをします。
1月31日の最終取材で完成した棚を紹介いたします。 |
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左の写真は、台所から見た西側の建具が入っている所を見ています。
真ん中の写真は、東側の通路から台所へ向かう廊下周辺を見ています。
右の写真は、物置き部屋から出た所から、西側を見た写真です。
今出来上がった建具も綺麗に仕上がっており、文句の付けようがありません。 |
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今回の取材撮影は、建具・襖・電気が中心になりましたが、松本社長は、これらの業者の方々を信頼して、気も配っています。
物置き部屋で、棚を作っている最中に笑って写真に納まっていただきました。
いつ見ても、松本社長の笑顔は、素敵です。
来週1月31日は、最終仕上げの畳が入ってきます。その時も取材にお邪魔いたします。
もう少しです。頑張っている松本社長です。 |
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